7月30日投開票の向日市議会議員選挙が迫っています。
どの候補者に投票をしたら良いのか? どんな政策が今の向日市に必要なのか? 大切と想うポイントから、6月の第二回定例会をふり返りながら考えてみたいと思います。
向日市と言えばまず、「子育て」「福祉」を大切にしているのか? して行こうとしているのか? が問われると思います。選挙の時だけの演説やビラの「公約」だけでなく、本気で取り組む気があるのか、ないのか? が大切です。
3月の第1回定例会、6月の第2回定例会で提出・審議された請願・意見書をみてみましょう。
■不採択となった「18歳までこどもの医療費を(通院も)無料にすることを求める請願3」(第2回定例会)
しきりと口にされている「子ども真ん中…」「子育て支援」「福祉の充実」…。この当たり前のような「請願3」が、付託された厚生常任委員会(令和5年6月15日)においても、令和5年第2回定例会最終日採決においても、なぜか不採択となってしまいました。
下リンクページでは、付託され議論された厚生常任委員会、定例会本会議第5日の配信動画にもリンクしていますので、議論・討論の中身から、「子育て」「福祉」に対する考え方が浮き彫りになります。厚生常任委員会は、委員会冒頭で傍聴している請願者の説明の時間を「委員協議会」として休憩し、その後の委員会審議がわかりにくい。請願では「無料」を求めると書いてあるのに、説明では「(現状の通院費としての毎月)200円くらいの負担にして欲しい…」と食い違っている、との意見から(主旨は理解できるとしながら)賛成しない議員が多かったために否決となりました。主旨説明をしなければ可決していたのか?は不明です。
「福祉は行政が大切にしなければならないこと、でも財源の確保のための開発が必要…」とする市長・理事者の考えに沿う立場か、市として子どもの医療費無料化をすすめる立場か、真っ二つに分かれています。
18歳までこどもの医療費を(通院も)無料にすることを求める請願は不採択(サイト内へリンクしてます)
1:26〜(請願者説明・休憩)〜37:15〜54:32
■不採択となった「小中学校の女子トイレに生理用品を常備することを求める請願1」(第1回定例会)
反対多数で、市議会で不採択になってしまいました。こちらも総務文教常任委員会、本会議ともに配信動画をリンクしていますので、議論をお聞きいただきたいと思います。この当たり前の請願が、なぜ不採択となっていくのか? 理由がわかりません。全国の流れに逆行している市議会となっています。
「女子トイレに生理用品を」の請願は不採択に(サイト内へリンクしてます)
■小中学校給食無償化を(国に)求める意見書(意見書第8号)は可決(第2回定例会)
本会議でも賛否が分かれましたが、挙手多数での可決となりました。向日市の財源から無償化に伴う費用を拠出するというのではなく、国の責任において財源を全額確保して自治体に交付することを要望するものと確認されての採決となったためでしょう。つまり、向日市からの支出を求めるものではないから、ということでしょうか?
念願の意見書が可決され、国に提出されることは、こども・子育て施策を進めていく上で大きな一歩となりました。
小中学校給食無償化を(国に)求める意見書が可決されました(サイト内へリンクしてます)
■6月補正予算の「主要事業」で「子育て」「福祉」はこれだけ?
令和5年度向日市一般会計補正予算(第3号) (PDF:159.1KB)
第2回定例会に議案48として出された一般会計補正予算として原案可決となりました。
定例会に提出された主要事業(補足資料)から独自にグラフにしてみました。
道路整備とゼロカーボン推進が突出し、「子育て」「福祉」関連のものとはケタが違います。
定例会に提出された主要事業(補足資料) (PDF:5.8MB)はこちら。