今年6月7日・9日の2回(403名が参加)、京都府は向日町競輪場再整備にあわせて検討している京都アリーナ(仮称)の機能や規模の概要等について説明会を開催しましたが、京都府の「考え方」の説明が行われただけで、参加した住民からは「不安が増えた」という感想が多かったようです。
向日町競輪場に誘致が表明されている「アリーナ」構想に関して、市民・住民はどう理解し、何を期待し、何を不安に思っているかなど、4月-6月に、「向日町競輪場再整備とアリーナ問題を考える会」が行った市民アンケート(1,076人が回答)の最終報告をWEB上で見ることができます。
向日市もアンケートで意見募集
向日市も遅ればせながら、7月10日から、公式LINE登録者1万7,000人と、無作為に抽出した2,000人に郵送して、アンケートで意見募集をしています。対象が少なすぎます。
要望書を京都府に出した後に、市民から意見を募集する?
しかし向日市は7月19日付けの公式ホームページで、京都府に要望書を提出したとしています。
令和6年度京都アリーナ(仮称)に関する要望書(PDF:845.4KB)
この「要望書」の項目は、京都府が行った住民説明会の時に質問や意見として出されたものを事務方がまとめたもの?とも思えます。
この「要望書」と京都府の「京都アリーナ(仮称)」構想は、物理的にも矛盾したものと言えるでしょう。上空からの写真を見てわかる通り、向日町競輪場は決して広いものではありませんし、北側・東側を通る主要道路は府道で、長年その拡幅・改善が求められて来たもので、まだまだその途上。2028年のアリーナ開設までに完成する見通しはありません。
「車での来場を想定したアリーナではない」という方もおられるようですが、主催者側(スポーツ競技団体やイベント主催者・出演者など)関係者の車両すら「どこから入れるの?」と疑問が湧くほどです。8,000人とされる最大収容者数は、どこから、どのように?
市民・住民が求める競輪場の再整備は?
民間事業者に、プランを丸投げしているものです。
京都府としても絵を描けていません。説明会を開いても、何も説明できないのはそのためです。9月には提案が出され、選考に入るとされています。
向日市民・住民が何も言わずに府に任せていたら、どんな箱物が競輪場に立つことになるやら?
引き続きご一緒に考えて行きましょう。
↓改めて、向日町競輪場を空から見たもの。
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