京都新聞で続々と報じられる向日町競輪場の再整備、アリーナ建設に関する記事。
知らない市民の方が多い中で、突然の報道が続くことに驚きます。
8,000人規模、整備費340億円とされる箱物を作るには、環境アセスメントをしてその結果を周辺住民に丁寧に説明し、合意形成をはかっていくことが当然のあり方と思いますが、どうも法的には問題ないようで、住民無視でどんどん進められています。
お近くに住まわれる方、古くからご存知の方は、「あの競輪場、どう整備するの?」、「アリーナを作るのなら、道路はどうするの?」、「東向日のにぎわいにつながるという考えもあるようだが、他のアリーナの周辺はとても広い場所で、周辺には人がにぎわう場所などないようだが?」、「西京極や亀岡のスタジアムも、来場者が少なく経営が苦しいと聞くけど…」、「まるごと公園にして欲しいくらい」など、様々な声を聞きます。新聞報道などで、競輪場の再整備、アリーナ構想についてご存知の方に限りますが…。
アリーナ整備表明を急ぐ理由の1つ? 「ハンナリーズ本拠地、多用途活用も」
<再掲>「京都府議会で西脇知事が知事 向日町競輪場敷地内に「アリーナ」整備の方針」から
「ハンナリーズ本拠地、多用途活用も」と記事にはありますが、B.LEAGUE PREMIER 審査基準を見ると、かなりハードルが高いようです。
公益社団法人ジャパン・プロフェッショナル・バスケットボールリーグ クラブ・アリーナを軸に地域が発展するための審査基準を設定
Bリーグ一部に位置するバスケットボールチームを継続させるためには、
基本となるホームアリーナが必須です。
ホームアリーナ検査要項 2026-27シーズン新B1用 ←詳細はこちらから
この要綱を見ると「施設要件」として、いくつかの難題が盛り込まれています。
・入場可能数 ◆5,000席以上の観客席数を有する
・スイート・ラウンジがあること
・練習用のサブアリーナ
・飲食関連施設
・駐車場
・付帯設備
・各種スペース
…
つまり、競技会場が1つあれば良いというモノではありません。
観客の来場(大型バスなど)、チームや関係者・救急車両の導線や待機場所などなど、用地だけでなく周辺の道路整備なども必須です。
それでも「2028年完成をめざして準備を進める」という発表・報道が続きますが、その頃までには選挙があるため、現在の府知事も市長も継続している保証はありません。340億円、競輪場再整備と合わせれば600億円を優に超える京都府の予算が、府民・市民・住民が情報を充分に知らされないまま、意見を言う機会もないままに投じられようとしていることには、はなはだ疑問しかありません。
京都新聞さん、無断転載をお許し下さい。向日市民にとっては不可欠な情報を提供してくれているのは京都新聞さんだけのようですから。
向日町競輪場再整備とアリーナ問題を考える会が「市民アンケート」を集めています。
「市民アンケート」はこちらから(リンクURL)。 (Googleフォーム、早ければ1分ほどで送信できます)
ぜひご協力をお願いします。