沖縄アリーナ、SAGAアリーナと比較してみた
京都府は、向日町競輪場(向日市)の今後の在り方について基本構想案をまとめた、とのことです。
本ページ最下に「建設経済新聞 DIGITAL」公式ブログ [ 2023-12-21 ]から転載しています。
2024年1月20日、「向日町競輪場の再整備とアリーナ誘致を考える会」主催の市民シンポジウムが永守重信市民会館で開催されました。
その中で、パネラーの一人である「住みよい向日市のまちづくりを考える会」事務局長が、参考として沖縄アリーナと佐賀アリーナとの比較をしてくれていましたので、抜粋してご紹介します。
<沖縄アリーナ>
・建築面積:10,400㎡、高さ28㍍、建築費170億円
・観客席:スポーツ時8,500人、イベント時10,000人
<佐賀アリーナ>
・建築面積:16,700㎡、高さ30㍍、建築費257億円
・観客席:最大8,500人
向日町競輪場の余剰スペース(敷地の6割程度としての想定)は33,900㎡、建築費は京都府持ち、観客席は10,000人規模とされています。
面積的には、アリーナ規模の建物のメインアリーナは建てられそうですが、競輪場を機能を残せば、必須とされるサブアリーナや敷地内の他の施設、まして公園や憩いの場、スポーツ活動、防災拠点など多目的に利用できる設備を作れないことは、沖縄・佐賀のアリーナを見れば、規模の違いから一目でわかります。
●沖縄アリーナ
公式サイト:沖縄アリーナ ※トップページの動画をぜひご覧下さい。
●佐賀アリーナ
公式サイト:SAGAアリーナ ※トップページの動画をぜひご覧下さい。
立地から桁違いであることが一目瞭然です。
今の向日町競輪場再整備で、余剰地に1万人規模の「アリーナ」を建てたとすれば、この二つを参考に考えると高さは30㍍程度、二つの動画で見られるような規模の物となります。
周辺の景色はどう変わるか? 1万人がどうやって来るのか? どこに宿泊するのか? 周辺商店などは本当に賑わうのか? 疑問は増すばかりです。
もっと多くの市民に、この課題を知ってもらい、議論が広まって欲しいと思います。
↓Googleで「向日町競輪場 アリーナ」で検索したPC画面です。
↓京都府の基本構想について報じた最新のものかと思います。
「建設経済新聞 DIGITAL」公式ブログ [ 2023-12-21 ]から
【京都・向日町競輪場】29年度オープン目指す/再整備、事業費70-80億程度
現在の向日町競輪場
京都府は、向日町競輪場(向日市)の今後の在り方について基本構想案をまとめた。2029年度のオープンを目標にリニューアルを実施する。25年度から設計着手し、27年度の建築本体着工を想定している。事業費は70億円から80億円程度を見込む。
同競輪場(向日市寺戸町)の敷地全体を「エントランス」「観戦投票」「管理運営」「交流賑(にぎ)わい」の四つのゾーンに区分。ゾーンにまたがって点在する老朽施設を除却、全面的に再整備する。バンクやスタンドといった競輪事業に必要な施設や機能については「観戦投票」「管理運営」の2つに配置する。
観戦投票ゾーンについては投票所を6カ所から2カ所に、観覧席を4カ所から1カ所にするなど集約を図る。バンクや照明施設、選手宿舎は環境改善を前提に、集計センターや事務所、審判施設といった機能は効率化を前提にそれぞれ整備する。観戦投票ゾーン全体で受け入れる1日当たり最大延べ来場者数を5000人に設定、観客席数はスタンドが500席、場外発売時車券投票所は100席程度とする。
再整備により観戦投票と管理運営の2ゾーンを敷地全体の4割程度に集約、余剰スペースを交流賑わいゾーンとして活用する。同ゾーンはレジャーや憩いの場、スポーツ活動、防災拠点など多目的に利用する。